お別れと、出会いと。

帰ってきたさぁちゃんが、
みーたん見てーって言いますので、
はいはーいって駆けつけましたら、
可愛い箱がありました。

むむ！
よい匂いがする。





今日でお仕事を辞めるセンセイに、
お別れにっていただいたそうです。
ボクとさぁちゃんの大好きそうな焼き菓子の詰め合わせでした。





どのような理由があるとしても、
ヒトが去っていくことは悲しいねって、
さぁちゃんが言いました。

ずっと変わらない物事など無いからこそ、
新しい出会いがあって嬉しいのだけれど、
それでもやっぱり、いや、それだからこそ？
変わらずにあるものも確かめたくなるんだと、
しみじみとさぁちゃんは言いました。

ボクはいつも、ここにいるよ。





昨日、職場のみなさんとわいわいがやがや飲んできたさぁちゃんは、
案の定、後半記憶を無くしていたそうで、
相変わらず紳士なヒトに送っていただき、
無事に帰宅しました。
本当に、さぁちゃんは周りのヒトが優しくて、
生き延びられているようですね。
みーたんが迎えに来てくれればよいのにって、
さぁちゃんは言いますけれども、
それはボクのお仕事ではありません。

泣いたり笑ったりいろんなことがあるけれど、
どうしたってまた生きていかないとねと、
言いながらさぁちゃんは切なそうでした。


そんなボクのまいにち。
ばいばい。


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