特別な子。

今夜は、さぁちゃんおじちゃんから、
新米が届きました。
さぁちゃんおじちゃんの作るお米はとーっても美味しいそうです。

いつもならすぐに箱からお米が出されるのですが、
なつみちゃんのお家で、
ルシフェル君は生米を食べたと聞いていたので、
今のお米を使い切るまで封印だねって、
さぁちゃんが笑っていました。

「ここには何が入っているんだー！？
キングはわかるー？？」
って、ルシフェル君が騒ぎますので、
内緒ですよって、
ボクは教えてあげませんでした。





まいにちボクらは戦っていますが、
とても楽しくてワクワクするボクもいます。





そんなボクらの様子を見ているさぁちゃんは、
いつでもニコニコしています。
ボクがはしゃいでいることと、
ルシフェル君が想像を超えていくことが、
どれもうれしいんですって。





今日、久しぶりにお会いしたセンセイに、
ボクらの写真をお見せしたところ、
「ミシェルくんはもちろんなんだけれど、
ルシフェルくんも特別な子って感じね」と言われたそうです。

真っ黒で、きれいで、つやつやしていて、
短いしっぽもかわいいって。





特別な子っていう言葉がとても心に滲みたって、
ふたりとも、
アタシのやりきれない人生に舞い降りてくれた天使だねって、
走り回るボクらをながめながら、
さぁちゃんが言いました。


そんなボクのまいにち。
誰もが誰かにとっての特別な子。


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