お互いさまっていうらしいです。

土曜日のお仕事と残業から、
夕方帰ってきたさぁちゃんは、
すぐに掃除機かけるよーって言いました。

きゃーきゃー言いながら、
ボクは安全なところに逃げたのですが、
ありゃ！！
いつの間に、天井にイタズラしたのーって聞かれましたが、
ボクは知らんぷりしておきました。





さぁちゃんの目を盗みまして、
天井のクロスをぺりーってはがしたところ、
まんまと見つかってしまって、
ごらーって、ジャンピングおしおきをくらいました。

いやーって逃げているうちに、
天井はきれいに整えられてしまいましたが、
きれいが一番って、
さぁちゃんは満足そうでした。





それから、大量にある新聞紙を片付けるってことで、
お手伝いしまーすって駆けつけましたら、
紐はひっぱらないでねと、
さぁちゃんに注意されました。

そしたら、どうやってお手伝いすればいいのさー。





そういうことは、
自分の脳みそで考えなさいって言われたので、
うーん、むーんって考えた末、
乗っかってみました。

あら、いつのまにいたの？
確かにそれは、
一番の正解のひとつだわって、
さぁちゃんがけたけた笑っていました。

でしょ？





どうにもボクのお腹の調子がよくなくて、
このあと、きれいきれいの流れから、
抱っこするよーって言われて、
はぁぁーいってご機嫌で抱っこされましたら、
あれよあれよと、
お薬ぴゅーーってされて、
心底びっくりしました。
めちゃんこ上手だったじゃーんって言われましたが、
奇襲こうげきをくらっただけです。

シリンジの、1のメモリまで入っていたのを、
喉の奥に、びゅーーってされたのです。





ご機嫌うかがいのためか、
たっぷり遊んでいただいたので、
すっかり楽しくなったボクは、
お料理をはじめたさぁちゃんのところに、
まだまだーって自己主張しに行きました。

ただ、こういう時に必要なのは、
さりげなさなのです。

あらぁー。
こんなところに、
なぜジャラシがー？
ちょいちょーい。





君が持参したことはばればれですよって、
さぁちゃんが笑いますから、
こりゃぁもっと、
ごまかさないといけませんねと思いまして、
ぱっかーんってしておきました。

そしたらさぁちゃんが、
キッチンでは、ぱっかん禁止ーって言いますから、
なんて頑固なヒトなんでしょうねーって、
ボクは思いました。





いやぁー、
私が育てたからかもしれないけれど、
みーたんのこだわりっぷりも、
なかなかだと思うよーって、
さぁちゃんが言いました。

ってことは、
ボクとさぁちゃんの、
お互いさまってことですね。
それはそれで、
とってもハッピーな感じ。


そんなボクのまいにち。
いつもとおりが、一番です。


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