舞台裏っていうらしいです。

残業から帰ってきたさぁちゃんは、
今日は、ほんっとに忙しかったわと言いました。

忙しいときこそ頭がさえるそうで、
普段以上のお仕事を、さぁちゃんはしてくるんですって。

なんだか、疲れそうな生きかたですね。





そんなさぁちゃんも、
ボクの待つまいほーむに帰ってくると、
ほっとして、わくわくするんですって。

ボクは、あたらしいおやつをいただきたくって、
すんごくお願いしたら、
仕方ないなーって言って、
さぁちゃんが用意してくれました。

うっほほーい！！





盛り上がりすぎだよって、
ボクを見たさぁちゃんが笑っていました。

ボクはいただいたおやつを、
もしゃもしゃ食べました。





完食ー！！！！





じゃぁ、おしまいねってさぁちゃんが言うので、
えっ！？
そうなんですかーって聞きましたら、
おー、見事なイカ耳さんだわねって、
またさぁちゃんが笑っていました。





さぁちゃんは、よく笑っています。
ボクがいたずらすると、こらーって怒りますが、
それでもたいてい笑っています。

ボクはお仕事をしているさぁちゃんを知りませんが、
誰も知らないさぁちゃんを知っています。
そういう一面のことを、
舞台裏っていうらしいです。
表向きの、社会ってところで生きているお顔と、
そうではないお顔が、ヒトにはあるんですね。

そんなボクのまいにち。
ヒトというのは複雑です。
ボクは、さぁちゃんの舞台裏と生きています。


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