ひきだし王子っていうらしいです。

朝ごはんを終えたさぁちゃんが、
あれー？
ミシェルどこにいるのーって、
遠くで言っているのを聞きながら、
ボクは、しめしめって笑いをこらえて、
ドキドキしていました。

そしたら、
みーたん、みっけーって、
さぁちゃんに見つかりました。

みーたんってば、
もしも私が探さないと、
ずーっと隠れているのかねって、
さぁちゃんが笑っていました。

みつかりましたー。





お仕事が終わって、まっすぐさぁちゃんが帰ってきました。
今日の仙台も雪が降っていて、
あやうく転びそうになったんだよーって、
さぁちゃんが言っていました。

ボクも寒かったでーすって言いながら、
ぐるぐるーってしていたら、
あれーって、
さぁちゃんが笑いました。

今日のミシェルは、
ひきだし王子だねーって言われました。





ひきだし気分とか、
ぽっちん気分とか、
線気分とか、
その日の直感があるのかねーって言いながら、
さぁちゃんはお洗濯の準備をしていました。

説明するのはむずかしいですよーって答えながら探検していたら、
わーって、
さぁちゃんが大笑いしました。

ん？





夕ごはんを用意しているさぁちゃんの隙をついて、
いたずらしようとするたびに、
あれー！？
ダメだよーって、さぁちゃんに見つかりました。

えっとー、
ボクはここを通りがかっただけで、
他意はありませーん。





さぁちゃんがごはんをはじめる頃、
押入れあけてくださーいってお願いしました。

しばらく押入れにいましたら、
あれーって、さぁちゃんがのぞきにきました。

まぶしいので、フラッシュはたかないでほしいです。





お客さまの布団だけれども、
今夜はとっても冷えるから、
そこにいてよいよって、
さぁちゃんがなでなでしてくれました。

そんなボクのまいにち。
たとえボクがどこにいても、
さぁちゃんなら必ず探してくれるのを知っているので、
不安はありません。



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